現場発 大学(ヘルスサービスリサーチ)のPDCAサイクル

  措置から契約へと転換した介護保険は、支払いに基づく契約によるサービス提供という性質、さらに民間参入の開始から、サービスの質の保障が喫緊の課題となっている。しかし、介護・福祉サーヒスの質の評価は、わが国では緒についたばかりであり、かつ、個別性の尊重から客観評価を敬遠してきた福祉の歴史がそれを困難にしてきた。また、福祉・介護サービスの質は、疾病の治療が中心となる医療と異なり、 高いQOLを目指し生活を支えるサービスであることから、一元的評価はできず、包括的な視点が求められる。

 本研究班の目的は、主に2つである。1つは、これまで科学的かつ実証的評価があまり発展してこなかった福祉・介護サービスの領域において、ヘルスサービスリサーチの概念に基づき、様々な学問分野の知見を総結集して、現場の視点から実証的に評価し、その成果を国際的に通用する学術論文として発表することであり、もう1 つは、その成果を象牙の塔、学術の世界にとどめることなく、その成果を一括してまとめ、現場の職員にわかりやすく提示・配布し、さらにはアウトカム評価結果を活用しフィードバックできる(PDCA サイクル:Plan Do Check Act)システム、それを含んだ包括的アウトカム評価拠点を形成するーというものである。

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